こんにゃくが便秘によい理由

こんにゃくは、「おなかの砂おろし」と昔からいわれ、「胃のほうき」などともいわれてきた食材です。これには、こんにゃくに含まれている豊富な食物繊維が、体に不必要なものを掃除してくれる、という意味があります。この先人の知恵は、近頃では多くの実験で裏付けられています。

便秘には様々な原因が考えられています。例えば、食物繊維の摂取不足や、乱れた食生活、運動不足やストレスなどです。そのため、その多くはライフスタイルが原因です。便秘を改善するにはライフスタイルの見直しも重要ですが、食物繊維が多く含まれた食事の摂取も有効です。

こんにゃくは食物繊維が非常に多いため、ダイエットにも人気の食材です。しかし、こんにゃくはダイエットだけでなく便秘の解消にも期待ができます。食物繊維は腸内細菌のエサとなります。そのため、腸の中の善玉菌であるビフィズス菌を増殖させ、腸内の環境を整える働きがあります。そのため、腸の中の老廃物などをきれいに排出してくれるデトックス効果が見込めるといわれているのです。

こんにゃくに含まれる食物繊維は、消化されずに大腸に届き、カサを増しながらやんわりと大腸を刺激します。そして、排便の反射を高めるため、お腹をスッキリさせます。生活習慣病や肥満などが問題になってきている昨今では、食物繊維が豊富に含まれていて低カロリーであるこんにゃくは、健康食品としても見直されていますし、海外でもこんにゃくのパスタが人気を集めたりなど、世界でも改めて注目されています。