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意外と難しいこんにゃくの栽培方法

スーパーの食品売り場などで販売されているこんにゃくは、「こんにゃく芋」から製造されています。

こんにゃく芋は群馬県を中心に栽培されており、寒さや強い日光に弱く白絹病などの病気になりやすい為栽培が難しいとされています。その為、年間の平均気温が13度以上であることが必要です。江戸時代から庶民に食べられるようになったこんにゃくですが、安定した栽培がされてきたのは昭和30年代頃からです。

こんにゃく芋は他の芋とは違い、2~3年かけて収穫したものを出荷します。春には耕された畑に種いもを植えると根が伸びて、秋には生子(きご)と呼ばれるこんにゃく芋の赤ちゃんが出来るので一度収穫します。種いもを植えてからは、約1か月後に芽が出てきます。また、種いもの品質によって今後の成長が左右される為、種いも選びはとても重要です。

来年の春に、生子を畑に植え付けて秋に収穫して貯蔵します。土の中のこんにゃく芋は、秋を中心に大幅に成長していきます。11月頃にこんにゃく芋の茎や葉が枯れたら、収穫のサインです。そして翌年の春も同じ工程を行い、2~3年程かけて成長したこんにゃく芋は5~8倍の大きさに成長します。

収穫されたこんにゃく芋は、その後精粉業者に買い取られます。こんにゃく芋を乾燥させて精粉にした後、型に流し込んで板こんにゃくが出来ます。昔はこんにゃく芋と言えば秋にしか食べることが出来ない食材でしたが、この製造方法により年間を通してこんにゃくが手に入るようになりました。

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