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こんにゃくの国内消費量

こんにゃくの生産量日本一は群馬県ですが、消費量日本一は違います。2016年に都道府県民1人が1年間に何丁(板こんにゃく1枚)食べているかの集計によれば、1位は山形県、2位は青森県、3位は秋田県と東北地方が上位を占めました。全国平均は7.7丁ですが、トップの山形県は13.7丁。2位の青森県で13.4丁です。逆に最下位は山口県の年間4.8丁で、山形県の3分の1ほどです。

なぜこのような結果になっているのでしょうか。山形県では玉こんにゃくが有名です。観光物産館やドライブイン、祭りなどでは必ずと言っていいほどこんにゃくの店舗が出店されています。その他にも芋煮会や学園祭、ビアガーデンでも玉こんにゃくは登場します。玉こんにゃくは山形県に古くから根付いている料理で、玉こんにゃくを醤油入りの出汁で煮込み、それを割りばしで団子状にさして食べるのが一般的な食べ方です。レシピの簡単さから一般家庭でも多く登場します。玉こんにゃくは山形の郷土料理であり、山形県民にとってのソウルフードなのです。

また、凍みこんにゃくは山形県米沢の郷土料理である「冷や汁」に欠かせない存在です。冷や汁は「汁」とついていますが、汁ものというより具だくさんのおひたしに近く、古くは米沢藩の陣中料理でした。もやしやキャベツ、小松菜、菊の花などの野菜のほか、干しシイタケや干し貝柱と一緒に凍みこんにゃくが使われます。こんにゃく料理は、山形県にとってごくありふれた何処でも見かける料理、消費量日本一なのも頷けるほどよく食べられているのです。

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