こんにゃくの国内生産量
こんにゃくはこんにゃく芋から作られますが、こんにゃく芋の生産量日本一はどの都道府県かご存知でしょうか。答えは群馬県です。こんにゃく芋の生産量全国計は64700トンですが、群馬県はそのうち59700トンを生産しており、シェア率92.3%を占めています。2位は栃木県で、シェア率2.8%ですので、こんにゃく芋のほとんどが群馬県産であることが分かります。当然、こんにゃくの生産量も群馬県がトップです。
かつては全国でこんにゃくが作られていました。ではなぜ群馬県のこんにゃく産業だけが発展したのでしょうか。大きな理由は2つあります。一つ目は品種改良の成果が出たから。そしてもう1つの理由が群馬県にはこんにゃく芋を作るのに適した土壌があるということです。こんにゃく芋は種芋を植えてから収穫に至るまで、3、4年が必要となります。また、風害や病気にとても弱い植物です。それを、群馬県では従来のこんにゃく芋より強く、また早く収穫できるように品種改良しました。そして、主産地である群馬県の赤城山麓の広大な傾斜面や火山灰の土壌もいい方向に働きました。強風や直射日光の当たらない水はけのよい山の斜面で栽培されることの多い、湿気を嫌うこんにゃく芋にとってとても適した土壌だったのです。生産量第3位が茨城県であることから見ても、北関東がこんにゃく芋の生産、ひいてはこんにゃくの生産に向いているのではないでしょうか。現在では品種改良が進み平坦な場所でもこんにゃく芋を栽培できるようになりましたが、やはり一番適した場所は群馬県ということなのでしょう。
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