こんにゃくはサトイモ科の植物だった!
身近な食材であるこんにゃくですが、こんにゃくはサトイモに近い植物で、いもから作られることや、こんにゃくの花がミズバショウの花に似ていることを知っている人は少ないでしょう。
こんにゃく属の植物は世界に百数十種類知られていますが、成分にグルコマンナンを含むのはわずかです。現在、日本で栽培されているこんにゃくには、既存の種である「在来種」「支那種」「備中種」と、交配され育成された「はるなくろ」「あかぎおおたま」「みょうぎゆたか」「みやままさり」があります。
こんにゃくいもの主な生産地は群馬県で、福島県、茨城県、栃木県、埼玉県が続いています。年間生産量は精粉換算で5000万トン前後で、年間10000万トン前後取れていた40年前と比べると半減しています。これは各家庭におけるこんにゃくの消費量が減っていることが大きな要因となっています。
こんにゃくの主成分は、食物繊維のグルコマンナンです。グルコマンナンは、消石灰(水酸化カルシウム)と化合すると、次第に固まるという性質があります。こうして食用のこんにゃくができます。消石灰はカルシウムですから、こんにゃくにはカルシウムがかなり豊富に含まれています。ただし、調理段階で下ごしらえの水洗いが長くなったり、茹で時間が長くなったりするとカルシウムの流出が起こり、カルシウム摂取量が減少するので注意しましょう。
もともと味にクセのないこんにゃくの魅力は、その独特な歯ざわり、食感にあります。風味を損ねないように味や調味料を工夫したり、いろいろな食材と組み合わせたりしてこんにゃくを味わってみましょう。
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