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こんにゃくの歴史を教えます

こんにゃくはいつの時代から日本で食べられるようになったのか疑問に思うこともあるのではないでしょうか。

こんにゃく芋自体は縄文時代から存在するといわれています。こんにゃく芋の原産はミャンマーやタイなどの東南アジアですが、縄文時代の根菜農耕文化の発展とともに日本にわたってきたといわれています。ただ、食用となったのは奈良時代のこと。中国などで現代のこんにゃくに近い製造法で作られ食べられたという記録が残されており、食品としてのこんにゃくは、仏教伝来とともに輸入され広がったもののようです。

その頃のこんにゃくは、医薬品やおやつとして僧侶や位の高い人の間で食べられていました。一般庶民がこんにゃくを常食するようになったのは、鎌倉時代に入ってから。かつては「こんにゃく座」と呼ばれる、こんにゃく商人で作る組織もあったほどです。

今のようなこんにゃく産業が確立したのは江戸時代に入ってからのようです。精粉(せいこ)からこんにゃくを作る技法ができ、さらに庶民の食卓には欠かせないほどの食べ物になりました。精粉化によって長期貯蔵が可能になったことと、粉を輸送し各地でこんにゃく製造することが可能となったことも、広くこんにゃくが広がる要因となりました。

日本の戦時中は、こんにゃく芋の生産から炭水化物のもととなるサツマイモの生産に切り替える農家が増えたため、こんにゃくが姿を消すということもありましたが、今では私たちの食生活に欠かせない食材となりました。

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