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昔から食べられているこんにゃくの歴史

こんにゃくの歴史については諸説ありますが、中国、マレーシアやインドなど東南アジアから薬として渡来し、平安時代には食べられていたと言われています。つまり、1000年以上も前から人間と関わりのある食品なのです。渡来した当時は、貴族や僧侶の「精進料理」として珍重され、貴重な食材とされていたこんにゃくですが、庶民に食べられるようになったのは江戸時代以降です。

生こんにゃくは、こんにゃく芋をすり潰して水に溶かし、凝固剤を混ぜた後に茹で固めた製法で、加工技術や保存技術が発展している現代とは異なる為、出来上がったこんにゃくの長期保存や輸送には向いていません。こんにゃくの栽培方法が広まり、さらにこんにゃく芋を乾燥させて粉上にしてから加工する粉加工法の発明で、保存や輸送も容易となり、全国的に安定した生産が出来る様になったのは江戸時代中期から後期と言われています。また、江戸時代後期の弘化3年に「蒟蒻百珍」という文献が発行されているのです。現代で例えると料理本と言えるでしょう。

現在では加工技術や保存技術も発展し、いつでも安価で手に入りお手軽さと、医学的な観点から健康管理に適した食品としても知られ、より一層注目される食品なりました。しかし、海外から渡来したものの、こんにゃくを食べている国は意外と少なく、主に日本や中国の一部なのが現状です。これに対し、刺身こんにゃくやこんにゃくパスタなど、様々なこんにゃく商品を開発し、世界に発信されています。

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