こんにゃくはヘルシーフードとして海外からも注目

こんにゃくが食べられている国は、主に日本と中国南部の一部のみと言われています。独特の触感と見た目、さらに臭みが原因となっている為で、受け入れがたい食材となっていました。ですが、こんにゃくパスタや刺身こんにゃくと試行錯誤を重ね、現在では海外からも注目を集める結果となっています。その大きな要因となったのがヘルシーフードとしての魅力です。グルテンフリーのキャッチコピーが受け、主に人口の肥満率が社会問題化しているアメリカにとっては魅力的な言葉になったのです。

グルテンとは、小麦、ライ麦など穀物の胚乳から作られるたんぱく質の一種で、小麦アレルギーやセリアック病の元となる成分でもあります。グルテンを含む食材は多く、うどんやパスタ、ラーメンは勿論、クッキーやケーキにも含まれ、主に小麦粉を使った食材にはグルテンが含まれているのです。つまり、主食となる食材に大きな制限を受けてしまいます。アレルギーや病気を抱えた人は、グルテンを含んだ料理を口にすることが難しい為、パスタの代替品として考案されたこんにゃくパスタが注目されました。

さらに、こんにゃくの成分は9割ほどが水分で、それ以外の主な成分は、人間の消化酵素ではほとんど消化出来ないグルコマンナンという不溶性食物繊維です。パスタに比べて摂取カロリーも少なく済み、さらに便秘の解消、ダイエットにも向いているとして大きな期待を集めることが出来たのです。少しずつですが、こんにゃくの魅力が全国に広まっています。