こんにゃくには栄養がある?
こんにゃくを食べることが推奨されているのはなぜでしょうか。栄養面に関して不思議に思われることもあるでしょう。2015年版日本食品標準成分表を見ると、100g当たりの板こんにゃく(こんにゃく精粉)のカロリーは5Kcalとローカロリーであることがわかります。
こんにゃく自体は食品群的にみると、「芋類」に分類されます。詳しく見ると、体の調子をよくする食べものやエネルギーのもとになる食べ物として受け入れられています。芋類は炭水化物につながるイメージがありますが、こんにゃくにはそれが含まれていません。ただし、食物繊維が含まれていることが一番のポイントとなります。
こんにゃくに含まれる食物繊維は「グルコマンナン」と呼ばれるもので、人間の消化酵素では分解できません。また、血糖値の上昇を抑える働きやコレステロールの値を下げる作用も認められており、ダイエット食や生活習慣病の予防や改善のために用いられることも増えています。海外でも「こんにゃく麺」や「乾燥シラタキ」が注目されているのはこれらの理由があるからです。
栄養分がないから太らない、食欲を満たしてくれる、と食べ過ぎてしまう傾向がありますが、大腸に何らかの疾患や不安を抱えている人がこんにゃくを食べ過ぎてしまうと便秘がひどくなってしまうこともあるようです。こんにゃくせんべいやゼリーなど、こんにゃく成分が含まれており水分とともに食べるとおなかの中で膨れていくといった商品などにも注意しましょう。
この記事へのコメントはありません。