こんにゃくを作る時に使う消石灰って?
こんにゃくの原料は、サトイモ科のこんにゃく芋です。こんにゃく芋をすりおろして、水を加えたものに消石灰を混ぜると、私たちが食べるこんにゃくになります。
こんにゃくを作る時に使う消石灰とは、何なのでしょうか?
そもそもなぜこんにゃくを作るのに消石灰を混ぜるのかというと、こんにゃく芋のえぐみを取るためです。こんにゃく芋は少量口に入れただけでも、口の中がピリピリするほどのえぐみがある植物です。このえぐみは、ただ茹でたり、焼いたりするだけでは取れないほど強烈なものなので、アルカリ性の消石灰でえぐみを取ってあげる必要があるのです。消石灰にはえぐみをとってくれるだけでなく、こんにゃくを固まらせるという働きもありまさに一石二鳥なのです。
消石灰と聞いて、思い浮かべるのは運動場にラインを引く時の「石灰」という人も多いかと思います。あの石灰を口に入れても大丈夫なの?と思ってしまうのも無理はありません。
消石灰とは、別名を水酸化カルシウムと言います。食品添加物として使われるだけでなく、建築、工業など幅広い分野で使われています。水酸化カルシウムには、タンパク質を簡単に分解できるという特徴があります。ですので、人の皮膚や粘膜を傷つけることもあります。目に入ってしまうと、最悪の場合失明してしまうこともあります。
水酸化カルシウムは、微量であれば摂取しても胃酸で溶けてしまうため、健康に影響はないとされています。こんにゃくを作る際に使う消石灰(水酸化カルシウム)の量は、こんにゃく芋の1%とごくごく少量です。そのため、こんにゃくを食べても、消石灰の影響を深く心配する必要はないということができます。
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