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こんにゃくの製造方法について

その昔、こんにゃく芋は茹でたりすり下ろして食べるのが主流でしたが、江戸時代には現在のような製造方法が確立されて、1年を通して多くの庶民がこんにゃくを食べられるようになりました。

こんにゃくを作る為には、まずは精粉(せいこ)と呼ばれる粉を造ることから始めます。3~4年程のこんにゃく芋を水洗いした後、小さく切って乾燥させます。こんにゃく芋は他の芋と違い、約3~4年かけて作られた芋を料理に使用します。その後、ミキサーなどを使って精粉にしていきます。精粉が出来上がった後は、50~70度程度のお湯に精粉を少しずつ加えてしばらく置きます。消石灰をぬるま湯に溶いた石灰水を加えて均一になるように混ぜていき、板状の型に流し込んで30分~1時間程経った後は更に約30分~1時間灰汁抜きをしていきます。その後水にさらして、更に半日程灰汁抜きをします。

現在、食品会社の工場などでは専用の全自動機械が充実している為、機械でこんにゃくを製造する場合がほとんどです。1848年には「蒟蒻百珍」という本が発売され、現在と同じような製造方法が紹介されています。

また、こんにゃく芋には毒性がある為、お湯で少し茹でただけでは食べるとピリピリとした感覚があります。その為きちんと灰汁を取ることが肝心なので、1時間程灰汁抜きをして水にさらすことはとても重要です。

こんにゃく芋から板こんにゃくを造る際は、ぜひとも今回ご紹介した方法で作ることをおすすめします。

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