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こんにゃくの歴史

こんにゃくの歴史は古く、原材料のこんにゃく芋は縄文時代に東南アジアから伝えられたと考えられています。一般的に食用として使われ始めたのは鎌倉時代以降と言われています。最初の頃は医薬品や間食用にと、貴族や僧侶の間で愛されていましたが、仏教が民衆に伝播するのと同時に広まりました。こんにゃく商人の組織「こんにゃく座」が作られたのもこの時代です。それから時が進み、室町時代には都の路上でこんにゃくが売られるほどになりました。精進料理として使われ始めたのがこの頃です。

少し面白いのが、安土桃山時代に、派手好きだった織田信長がこんにゃくを真っ赤に染めた赤こんにゃくを作らせ始めたことでしょう。ちなみに、味は普通のこんにゃくと変わりません。信長らしいエピソードと言えるでしょう。江戸時代にはこんにゃく芋を精粉する技術が生み出されました。これにより、原料の貯蔵や遠方輸送が可能になり、現在のこんにゃく産業の基礎が作られました、大正時代には海藻の粉を混ぜて作るこんにゃくが考案され、現在私達が食べているこんにゃくの形状が定着しました。

しかし、こんにゃくの歴史は順調なものだけではなく、戦時中には食糧事情からこんにゃくの栽培がサツマイモの栽培に切り替えられたり、風船爆弾の製造用の糊としてこんにゃくが集められたという歴史もあります。

こんにゃくは、歴史が古いだけでなく、様々な歴史をたどってきた食べ物だということがお分かりいただけたでしょう。

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