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こんにゃくが爆弾になったって本当?

普段なにげなく食べられるこんにゃく。実は太平洋戦争中に「兵器」の一部として使われたことがあるのだとか。それは「ふ」号計画と呼ばれた兵器作戦でした。

直径10メートルを超える風船爆弾を1万個作り、アメリカ本土に飛ばし無人爆撃を行うというプランが実際にありました。この風船爆弾は和紙を貼り合わせたもので、焼夷弾を積んでアメリカへ向けて飛ばすという計画だったそうです。この和紙を貼り合わせるための糊としてこんにゃくが一番良いという結果に至りました。1つの風船を作るために、こんにゃく粉は90キロも必要となり、これを1万個作るという計画だったため、全国からこんにゃくが集められたそうです。最終的には10万発への増産も目標に入っており、今となっては、戦況と無人爆撃に対する大きな期待が寄せられていた時期を憂えるほかありません。

こんにゃく糊が使われた風船爆弾は第1回作戦時に9300発が打ち上げられました。これを作るために使われたこんにゃく糊は25000トン。板こんにゃく1億枚が使用されたそうです。この第1回作戦では、雨が降ったことも重なり、大部分がアメリカに到着しなかったといわれています。280個ほどの爆弾がアメリカ本土に到着しましたが、日本が被った空襲の比ではなかったことは容易に想像できるでしょう。

なぜこんにゃくが注目されたかというと、こんにゃくの皮膜は水を通すが、空気は通さないという特質があったとされています。水素を充填しアメリカ本土まで飛ばすためにも、その水素が漏れない工夫が必要だったのだそうです。今後、このような使われ方が行われない世界でありたいですね。

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