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こんにゃくは食べる日が決まっていた!

日本の六曜には、毎日干支にちなんだ日が設定されています。京都の風習には「この干支の日にはこの食べ物を食す」という言い伝えがあります。なじみが薄い人でも「土用の丑にはウナギを食べる」ということは知っていますよね。

こんにゃくと六曜の関係ですが、寅の日にこんにゃくを食べるとよいといわれているそうです。寅の日は金運招来の日としても位置付けられており、金運を招きたい人はこんにゃくを食べているのだとか。この理由として、こんにゃくの「こん」と根気の「根」を掛け合わせてゲン担ぎをしているのではないかといわれています。

もっと言葉の意味を探れば、シンプルな理由が存在しているようです。「虎の日はこんにゃく」「卯の日は豆腐料理」「巳の日は寿司」というように、干支の日に当てはめる料理があったようです。干支は12で一周します。つまり、干支に当てはめる料理も12で一周。ほぼ2週間に1回といったスパンで献立が確立するといえます。このことから献立を考える手間が省けるという考え方が根付いていたようです。

こんにゃくや豆腐は庶民のおかずとしても理にかなっています。ここで不思議に思うのが「巳の日は寿司」という一文です。現代も寿司はなかなか手が出ない生活ですが、月に二回は多いと思うことでしょう。江戸時代の京都で作られた寿司は「押し寿司」や「熟れ(なれ)寿司」といった今でいう握り寿司とは大きくかけ離れたもので、庶民的な食べ物でした。

昔の風習を考えると、こんにゃくを取り入れた料理もさらに身近に感じられますね。

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