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生のこんにゃく芋は危険!その毒性と応急処置について

こんにゃくはこんにゃく芋から作られているということは誰しもが知る事実ですが、実際にこんにゃく芋を見たことがある・触れたことがあるという人は少ないのではないでしょうか。そのためか、こんにゃく芋には毒性があり、食べることは勿論、手で触れただけでも焼けるような痛みを感じたりかぶれたりするということを知らない人も多いよう。加工すれば美味しくてヘルシーなこんにゃく芋ですが、生の状態では非常に危険な植物なんですよ。

こんにゃく芋の有毒物質となっているのは、「シュウ酸カルシウム」という成分で、これ自体は劇薬にも指定されているほどの有害物質です。シュウ酸カルシウムは針状の結晶でできているため、触れたり口に含んだりするとヒリヒリと焼けつくような痛みを感じます。この強い刺激とエグミのため、普通少量口に含んだだけですぐに吐き出してしまうものですが、例えばこれを飲み込んだ場合には喉が腫れて呼吸困難になったり、多量に食べた場合には肝臓や腎臓に重大な障害をもたらし、最悪昏睡状態や死に至ることさえあります。例えば山芋をすりおろすと手がかゆくなることがありますが、これもシュウ酸カルシウムが原因。こんにゃく芋は山芋の比ではないほどのシュウ酸カルシウムが含まれているため、こんにゃく芋の栽培にあたってはゴム手袋を着用しなければならないほどなんです。

もしもうっかりこんにゃく芋に素手で触れて手がかぶれてしまった場合には、熱めのお湯で流したり、酢やレモン汁、塩を手に擦りつけたりすると良いそうです。とは言えあくまで多少症状が治まるといった程度の応急処置でしかないため、できるだけ早く皮膚科を受診するようにしてください。

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