大腸疾患のリスクを減らすこんにゃく
こんにゃくに多く含有されているグルコマンナンの食物繊維には、腸内環境を改善する働きがあります。そのため、大腸がんや大腸ポリープといった、大腸に関する疾病の危険を軽減させる働きが知られています。こんにゃくだけでなく、食物繊維が豊富に含まれている食品は、善玉菌のよいエサとなり、腸内環境のよい発育を増進させます。そうすることで、悪玉菌の増殖を抑制し、排便の促進作用と一緒になり、大腸疾患を予防します。
大腸には100兆個もの細菌が生息し、その種類は100種類以上です。細菌の種類は、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌だけではありません。悪玉菌や日和見菌もあり、3つの種類に分類されます。悪玉菌は、体にとって有害な物質を発生させ、腸の防御力などを低下させる恐れがあります。そのため、発がん物質への防御力が低くなり、大腸がんや大腸ポリープなどを発生しやすくしてしまいます。
一方で、善玉菌には悪玉菌が作る有害物質を無害にする働きがあり、がんの発生を抑制します。そんな善玉菌のエサは食物繊維です。こんにゃくにはグルコマンナンとよばれる食物繊維が豊富に含まれていますが、これが善玉菌にとって好ましいエサとなり、善玉菌の増殖を助長させます。善玉菌が腸内で増殖すると、悪玉菌は住みにくくなり、悪玉菌の増殖を抑制することができます。そのため、こんにゃくには大腸がんや大腸ポリープといった、大腸疾患のリスクを下げるために効果的な食材なのです。
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