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食べる以外のこんにゃく使用方法

こんにゃくといえば「食べ物」以外には使用方法がないように思われるでしょう。ですが、それ以外の使用方法もあったのです。明治23年に発刊された「こんにゃく栽培調理法」には、明治半ばごろには、こんにゃくが傘や雨合羽、氷袋や壁紙にも使われていたという記述が残されています。大正時代には食器カバーや雨よけシート、こんにゃくゴム、オブラートや織物糊にも使われています。さかのぼって戦国時代には和紙にこんにゃく糊を塗った「紙鍋」で七輪にかけて豆腐を煮る人の姿も描かれています。太平洋戦争末期には風船爆弾の糊としても使われていました。他にも、こんにゃく粉を原料として、平版印刷の印刷版が「こんにゃく版」としても使われていました。

また、福井県では医療器具のない時代には温湿布として使われていたり、こんにゃくをしっかり温めて布にくるみ、湯たんぽとしても使われることがありました。

今でこそ「こんにゃく」は食べ物として認知されていますが、食べ物やその原料が食以外に使われていたというのは驚かれるでしょうが、それだけ日常生活に浸透していたことが分かるのではないでしょうか。ちなみに、現代では凍みこんにゃくを利用して夏用の帽子として実用新案も取られています。

食用としては身体に優しく、食用以外ではその粘度や柔らかさを利用してあらゆることに使用できる、こんにゃくの万能性に驚かれた方も多いのではないでしょうか。今は食用としてのこんにゃくが主流ですが、今後、こんにゃくの特性を利用した新しい使用方法が生み出される可能性も0ではないでしょう。

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