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こんにゃくはどこから来たの?こんにゃくの歴史

今では当たり前のように食べられているこんにゃく。その原料となっているこんにゃく芋は、サトイモ科のお芋です。こんにゃく芋の原産地は東南アジアのインドからインドネシア半島あたりだと考えられています。日本へこんにゃく芋が渡来したのは6世紀ごろ。仏教の伝来とともに中国から伝えられたと言われています。中国では3世紀に作られた詩の中にこんにゃくが登場しています。中国から渡来したこんにゃくは「古邇夜久(こにやく)」と呼ばれていました。平安時代の拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)には「こにやく」が登場します。

鎌倉時代になるとこんにゃくは精進料理に使われるようになりました。1330年に書かれた「庭訓往来」という本で紹介されている「糟鶏(そうけい)」という料理は、こんにゃくを味噌で煮たもので、これが後におでんになったのではないかと言われています。その後、江戸時代になってから、こんにゃく芋を乾燥させて粉状にすることで1年中こんにゃくが作れるようになり、庶民の食卓にも上るようになりました。整腸効果があると、こんにゃくの薬用効果が庶民に紹介されて食卓に定着したようです。

仏教はインド周辺で誕生して、中国、朝鮮半島を経由して日本に入ってきました。こんにゃくもおそらく同じようなルートをたどって日本にやってきたのでしょう。その距離、直線距離にしても8,000キロメートル。こんにゃくは長い旅をして日本にやってきたのですね。

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