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こんにゃくとしらたきの違いとは

おでんの定番メニューの1つこんにゃく。そして、すき焼きに定番のしらたき。2つの食材はゼリー状で色も似ていますが名前の違う食材です。実は、共に同じ材料から作られています。それはこんにゃく芋という植物です。材料は同じものの製造工程に差がある為、名前が違う食材になっているのです。似たような食材で、テングサという海藻から作る心太と寒天があります。

こんにゃく芋はアクが強く、茹でたりするだけでは食べられません。こんにゃくは乾燥させ粉末状にしたこんにゃく芋を水に溶かし、凝固剤となる石灰を混ぜ、熱を加えて固めたモノです。また、こんにゃく芋をすり潰し、水と凝固剤を混ぜて固める製法もあります。一方しらたきは、こんにゃくと製造方法は同じですが、凝固剤を混ぜた後に網目状の出口を通りお湯の中へ押し出し、茹で固めたモノになります。形状は異なりますが、材料や製造方法は同じ為、似た触感や味になるのです。

しらたきの名前は、網目状の出口から出てくる姿が「白い滝」の様な印象を与えたことが由来と言われています。こんにゃくは独特の黒みがかった色をしていますが、しらたきは白色の印象を持たれている人もいるでしょう。この差は、製造過程に海藻粉末を混ぜているかの違いです。また、しらたきと似た食材と言えば、糸こんにゃくがあげられます。糸こんにゃくは、出来た板状のこんにゃくを糸状に切ったモノで、関西地方の発祥と言われ、しらたきは関東の発祥と言われています。名前に違いはありますが、同じモノです。それぞれ日本の食文化を支える食材と言えます。

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