1. HOME
  2. ブログ
  3. 伝統の製法が受け継がれた凍みこんにゃくの歴史

伝統の製法が受け継がれた凍みこんにゃくの歴史

こんにゃくは、今から1000年以上も前の平安時代に薬として中国やマレーシア、インドなどの東南アジアから渡来されたと言われています。貴族や僧侶の精進料理として珍重され、庶民の口に入る様になったと言われるのは江戸時代中期から後期にかけてです。凍みこんにゃくとは、保存させる為にこんにゃくを冷凍し、天日干しして乾燥させることで水分を飛ばす工程を繰り返して出来上がります。つまり、凍みこんにゃくとは、保存目的の為に作られた乾いたこんにゃくのことを言うのです。

江戸時代後期、丹波の国(現代で言う京都府、兵庫県)から、こんにゃく発祥の地と言われる茨城県に伝わったと言われている製法です。こんにゃくはこんにゃく芋というサトイモ科の作物で、収穫出来る大きさの球茎になるまで3年かかります。さらに寒さや病気に弱く、デリケートな作物でもあり、運玉と呼ばれたほど育てるのが難しい作物と言われていました。安定した収穫方法が確立したのは昭和に入ってからと、最近のことなのです。

難しいこんにゃくの栽培に加え、伝統の凍みこんにゃく製法は、冬期に何度も冷凍と乾燥を繰り返す重労働の為、昔からの製法を守られた凍みこんにゃくは時代と共に数を減らしています。現在では伝統を守ろうと活動を行っている人達によって生産されているだけなのです。凍みこんにゃくは乾燥している為、プリプリした触感とは異なり、お肉の様な触感となります。ですので、現在ではお肉の代替品としても注目を集めている商品です。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事